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東京新聞2014年11月12日記事

2014年11月12日、東京新聞に関連記事が掲載されました。

東京新聞記事

君津市怒田の最終処分場から汚水漏れ

千葉県君津市怒田の最終処分場から汚水が漏水していることが明らかになり、千葉県が搬入停止勧告に踏み切りました。



君津・廃棄物最終処分場から水漏洩の可能性 搬入停止を勧告
2012.1.31 22:13
 県は31日、廃棄物を埋め立てている君津市怒田の最終処分場から水分が地下水に漏れ出している可能性が高いと発表した。地下水や土壌が汚染されるおそれもあることから、県は処分場を管理する「新井総合施設」に対し、3月末までに原因を解明し対策を講じるよう求め、同日付で廃棄物の搬入停止を勧告した。

 同施設には、我孫子市や君津市、佐倉市酒々井町清掃組合など9市3団体や県水道局などから1日当たり計約280トンの廃棄物が運び込まれている。県は、から各市・団体に廃棄物搬入停止に伴う対策を検討するよう要請した。

 県廃棄物指導課によると、放射性物質測定検査と併せて1月20日に地下水の水質調査を実施したところ、放射性物質は検出されなかったが、地下水の塩化物イオン濃度が1リットル当たり250~580ミリグラムあった。同社による前月の調査結果(1リットル当たり26~31ミリグラム)と比べ、急激に高くなっていた。

 塩化物イオンは有害物質ではないが、廃棄物に多く含まれる。同課は廃棄物を包む遮水シートが破れた可能性があるみて、鉛など有害物質の漏出がないかについても調べている。

一般廃棄物処理施設の被害状況について

環境省より
「平成23年東北地方太平洋沖地震への対応について」
以下のお知らせがありました。

平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震について
※平成23 年3 月25 日(12 時00 分現在)
1.一般廃棄物処理施設の被害状況
 ・一般廃棄物処理施設について、現在停止が確認された施設件数は別紙の通
り。(3 月24 日 16:00)
詳しくは、こちら

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森林生態学の広井敏男氏に聞く (2009年2月13日 南海タイムスより)

スダジイ林は八丈のふるさとの森林
種内の多様性 保全する視点を

長年、八丈島の森林調査を行ってきた東京経済大学名誉教授の広井敏男氏に、東京都島嶼町村一部事務組合が最終処分場建設に伴い実施した水海山の「自然環境影響調査」の報告書に目を通してもらい、意見を聞いた。広井氏は、調査対象地(事業実施区域を中心に半径約200メートル)について植生の保全状態が良好で、保全を第一義的に考えるべき地域と指摘する。

Q 「自然環境影響調査」のご感想は?
A まず植物相についてですが、調査地域全体でシダ植物と種子植物併せて95科282種(より正しくは277種5変種)が確認されています。注目されるのは、帰化植物が面積全体に占める割合が18%とわずかなのは、報告書の言う通り、ここが比較的自然度が高い立地であることを示しています。シダ植物が豊富で、伊豆諸島の植物相の特徴といっていいでしょう。人為的な撹乱(かくらん)の程度が少なく、シダの生育に好適な条件が保全されていたということです。

Q 確認された種については?
A 調査地域の92~93%の面積を、常緑広葉樹林(照葉樹林)が占有しています。総じて、多種類の植物が確認されていますが植生の保全状態が良好であるということです。つまり保全に価する、否、保全を第一義的に考えるべき地域と言っていいでしょう。
 その常緑広葉樹林の66.5%はスダジイ林になっています。このスダジイ林こそ伊豆諸島の森林を代表する森林です。調査地域には、成熟林と見てもいい、樹高20めーーとるにも達するスダジイ林も確認されています。つまり、保全状態の良好なスダジイ林ばかりか、調査地域全域が「重要な種」の生育地になっていますが、「報告書」はこの事実に注意を払っていないのは解せません。

Q 重要な種とは?
A 「希少性」あるいは「絶滅のおそれがある」ことを含意しています。「重要な種」は①文化財保護法に定められた天然記念物②自然公園法に定められた特定地域内指定植物(富士箱根伊豆国立公園)の選定種③絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律により選定された種④東京都の保護上重要な野生生物により選定された種---------のことで、当然、積極的に保護しなくてはなりません。具体的には選定の拠り所とした①から④に該当する26種の「重要な」種は異論がありません。

Q 「植物群落」についてはどうでしょうか?
A ラセイタタマアジサイ群落は伊豆諸島に特有のものです。伊豆諸島では希少性はなく、現状では絶滅のおそれはないかもしれませんが、全国レベルでみた時は意味あいが変わってきます。また、スダジイ林に注目しなくてよいのか疑問です。スダジイ林はいわば八丈のふるさとの森林で、代償植生(一度伐採して復元した森)とはいえ、うっそうとした森林になっています。機械的に評価している嫌いがあるように思われます。

Q 「重要な」のとらえ方ですが。
A 生物多様性は生態系の多様性、種間の多様性、種内の多様性の3つの段階があるとしています。「報告書」は種間の多様性での「重要な」の把え方で、種内の多様性への見方が欠落しています。種内の多様性の保護という観点から全確認種を見てみますと、別の「重要な」植物がみえてきます。こうしてこそ調査地域の自然をより豊かにとらえることができます。過分な要求といわれるかもしれませんが、地域のこれからを考えていく上で避けられないと思います。種(変種も品種も)、群落の保護は現状のままですすめることが原則であることは言うまでもありません。

Q 処分場を建設することの森林への影響は?
A 工事が実施される区域だけが破壊されるのではなく、その周辺も大きく損なわれるのが通例です。それに工事中、車輌の出入りも頻繁なはずで、これにより影響もあります。また、供用する段階、施設閉鎖後の影響は免れません。施設の構造は、詳細が明らかになっているのでしょうか。将来、後悔しないように、自然を保全しながら、それを財産として、エコツーリズムなどに活かし、持続的な利用をしていくのがいいでしょう。

広井敏男氏 プロフィール
1933年生まれ。東京経済大学名誉教授。狭山丘陵でのナショナルトラスト運動で知られる「トトロのふるさと財団」の理事長を初代から5期。八丈島には学生時代から足を運び、東京大学大学院博士課程終了後も、森林調査に力点をおいて調査を行った。その成果は、大学の紀要に報告されている(「伊豆諸島における照葉樹林の構造」など)。
著訳書は、「雑木林へようこそ!」(新日本出版社)、「今日の地球環境」(同)、「里山はトトロのふるさと」(旬報社ブックス)、「植物の変異と進化」(世界大学選書)、「世界の樹木」(ワールド・カラー・ブックス)他。

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