新聞折り込みチラシの配布

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 本日、4月29日島内の新聞に折り込みチラシ「水海山の緑と水を守る会からのお知らせNO.3」を配布しました。
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森林生態学の広井敏男氏に聞く (2009年2月13日 南海タイムスより)

スダジイ林は八丈のふるさとの森林
種内の多様性 保全する視点を

長年、八丈島の森林調査を行ってきた東京経済大学名誉教授の広井敏男氏に、東京都島嶼町村一部事務組合が最終処分場建設に伴い実施した水海山の「自然環境影響調査」の報告書に目を通してもらい、意見を聞いた。広井氏は、調査対象地(事業実施区域を中心に半径約200メートル)について植生の保全状態が良好で、保全を第一義的に考えるべき地域と指摘する。

Q 「自然環境影響調査」のご感想は?
A まず植物相についてですが、調査地域全体でシダ植物と種子植物併せて95科282種(より正しくは277種5変種)が確認されています。注目されるのは、帰化植物が面積全体に占める割合が18%とわずかなのは、報告書の言う通り、ここが比較的自然度が高い立地であることを示しています。シダ植物が豊富で、伊豆諸島の植物相の特徴といっていいでしょう。人為的な撹乱(かくらん)の程度が少なく、シダの生育に好適な条件が保全されていたということです。

Q 確認された種については?
A 調査地域の92~93%の面積を、常緑広葉樹林(照葉樹林)が占有しています。総じて、多種類の植物が確認されていますが植生の保全状態が良好であるということです。つまり保全に価する、否、保全を第一義的に考えるべき地域と言っていいでしょう。
 その常緑広葉樹林の66.5%はスダジイ林になっています。このスダジイ林こそ伊豆諸島の森林を代表する森林です。調査地域には、成熟林と見てもいい、樹高20めーーとるにも達するスダジイ林も確認されています。つまり、保全状態の良好なスダジイ林ばかりか、調査地域全域が「重要な種」の生育地になっていますが、「報告書」はこの事実に注意を払っていないのは解せません。

Q 重要な種とは?
A 「希少性」あるいは「絶滅のおそれがある」ことを含意しています。「重要な種」は①文化財保護法に定められた天然記念物②自然公園法に定められた特定地域内指定植物(富士箱根伊豆国立公園)の選定種③絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律により選定された種④東京都の保護上重要な野生生物により選定された種---------のことで、当然、積極的に保護しなくてはなりません。具体的には選定の拠り所とした①から④に該当する26種の「重要な」種は異論がありません。

Q 「植物群落」についてはどうでしょうか?
A ラセイタタマアジサイ群落は伊豆諸島に特有のものです。伊豆諸島では希少性はなく、現状では絶滅のおそれはないかもしれませんが、全国レベルでみた時は意味あいが変わってきます。また、スダジイ林に注目しなくてよいのか疑問です。スダジイ林はいわば八丈のふるさとの森林で、代償植生(一度伐採して復元した森)とはいえ、うっそうとした森林になっています。機械的に評価している嫌いがあるように思われます。

Q 「重要な」のとらえ方ですが。
A 生物多様性は生態系の多様性、種間の多様性、種内の多様性の3つの段階があるとしています。「報告書」は種間の多様性での「重要な」の把え方で、種内の多様性への見方が欠落しています。種内の多様性の保護という観点から全確認種を見てみますと、別の「重要な」植物がみえてきます。こうしてこそ調査地域の自然をより豊かにとらえることができます。過分な要求といわれるかもしれませんが、地域のこれからを考えていく上で避けられないと思います。種(変種も品種も)、群落の保護は現状のままですすめることが原則であることは言うまでもありません。

Q 処分場を建設することの森林への影響は?
A 工事が実施される区域だけが破壊されるのではなく、その周辺も大きく損なわれるのが通例です。それに工事中、車輌の出入りも頻繁なはずで、これにより影響もあります。また、供用する段階、施設閉鎖後の影響は免れません。施設の構造は、詳細が明らかになっているのでしょうか。将来、後悔しないように、自然を保全しながら、それを財産として、エコツーリズムなどに活かし、持続的な利用をしていくのがいいでしょう。

広井敏男氏 プロフィール
1933年生まれ。東京経済大学名誉教授。狭山丘陵でのナショナルトラスト運動で知られる「トトロのふるさと財団」の理事長を初代から5期。八丈島には学生時代から足を運び、東京大学大学院博士課程終了後も、森林調査に力点をおいて調査を行った。その成果は、大学の紀要に報告されている(「伊豆諸島における照葉樹林の構造」など)。
著訳書は、「雑木林へようこそ!」(新日本出版社)、「今日の地球環境」(同)、「里山はトトロのふるさと」(旬報社ブックス)、「植物の変異と進化」(世界大学選書)、「世界の樹木」(ワールド・カラー・ブックス)他。

過去の洪水跡確認 (2008年9月19日 南海タイムスより)

津久井准教授 「豪雨時の水量 評価を」

最終処分場計画地・水海山で、過去にも何度も洪水があったことを示す土石流の堆積物が見つかった。(=写真キャプション・「れきが並んでいて、降り積もった火山灰とは堆積の仕方が違う」と津久井准教授)。八丈島の地質、火山噴火史を研究して20年になる千葉大学大学院理学研究科の津久井雅志准教授が9日、確認した。
 土石流の堆積物は、都道から計画地に向かって40メートルほど入った道沿いにあり、道路面からの高さは約2メートルに達する。
 「水海山周辺は、もとは三原山東部の新しい火山の溶岩や火山灰が堆積してできた緩やかな平地で、そこに刻まれた谷底にに処分場と取り付け道路が計画されている。普段は水の流れがなくとも、台風や集中豪雨のときには、周囲に降った雨が斜面に沿って集まり、泥や砂とともに路面を流れる」と、津久井氏はいう。
 また、計画地周辺は急斜面であるため、手が加えられると不安定になり崩れやすくなるという。
 「人工的な被覆のない現状でも、大量の降水が一時にあると地下に水が浸透する速度が追い付かずに洪水が起きてきた場所なので、地表を遮水シートやコンクリート・アスファルトで覆えば、洪水が日常的に起きるようになる。処分場に焼却灰等が入っていない段階ではよくても、いずれ満杯になった頃には、ごみ自体が溢れ出る可能性も懸念される」と、立地の特性を指摘した。
 「地下水は専門ではない」としながらも、表流水と浅い地下水については「地形に沿って海側へ流れる」と述べ、東京都島嶼町村一部組合がこれまで説明してきたことと同じ意見だった。ただ、地下の深いところへ浸透した水の流れについては、調査をしなければわからないという。 
 洪水跡が見つかったことは「水源への影響をいう以前の問題で、慎重な対応が求められる」と津久井氏。「水海山での豪雨のときの時間あたりの雨量や連億雨量の実績の把握が必要。17年の長い期間にわたり使用し、その後も事故なく管理していくためには、きちんと水量を評価して、十分余裕をもった仕様で対応する必要がある」といも語った。

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本日、4月18日島内の新聞に、折り込みチラシ「水海山の緑と水を守る会からのお知らせNO.2」を配布しました。
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