スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

南海タイムス記事2008年12月12日号 ざつおん「7億円の波紋」

ざつおん「7億円の波紋」

 4000人を超える署名とともに提出されていた処分場計画の見直しを求める住民の要請は11月25日、東京都島嶼町村一部事務組合(一組)の臨蒔議会であっさり退けられた。

 計画地の水海山の複雑な地形は、地質学の日本環境学会前副会長・坂巻幸雄氏と干葉大学准教授・津久井雅志氏のほかに、地下水の専門家が「崖崩れや士石流などの地形の攪乱(かくらん)があったことを示す地形」と指摘しており、洪水跡まで確認されている。

 「中之郷で失敗していて、水海山がダメならもう造れない。国との信頼関係でも一組の言うことは信用されなくなる」。9月の説明会で、一組の加藤事務局長が話した言葉だ。水海山がいかに処分場に適していないかは、事業費20億円に地盤改良費7億円を追加したことで明らかだが、一組は八丈島の水のリスクやコストより、「国との信頼関係」を優先し、水海山に造る方針を変えようとしなかった。

 しかし、7億円は、各方面に波紋を広げている。「地盤改良費は、事前になんの連絡もなく、いきなり出てきた。これは一組への信頼性が揺らぐ問題。7億円の増額がわかっていれば、計画推進の要望は出さなかった」。

 10月24日に続いて、秘密会となった11月27日の町議会全員協議会終了後、議場から出てきた議員のひとりが、こうぼやいた。浅沼町長も、11月25日の一組臨時議会に出席するまで、7億円増額の件は知らなかった。

 一組によれば、増額は、水海山の生活環境影響調査と実施設計を行ったパシフィックコンサルタンツと一組事務局が協議して決めた。そして金曜日の11月21 日、島嘆町村会の財務会議で一組は伊豆諸島8町村の財務担当職員に増額の件を説明した。連休明けが25日。財務担当職員と各町村長は入れ違いになった。

 11月27日の全協では、地盤改良費の増額は「住民に説明ができない」との声が出され、一組に来てもらって説明を求めるかどうかも議論になったという。

 振り返ると、この処分場問題は、4月の説明会に端を発している。一組は町執行部と町議に対しては「水源への影響調査はしていないので、説明しようがないしと回答したが、その夜、住民には「水源への影響はない」と断言した。これが、そもそもの始まりだった。

 4 月の説明会で一組が示した処分場の実施設計は、7月以降大きく変わった。残土置き場(約5000平方メートル)とその防災調整池の建設をとりやめ、開発面積は1.63ヘクタール(約60メートル×約100メートル)に縮減された。さらに、処分場の掘削深度を浅くし、底面を2メートルかさ上げした。しかし、水海山の「透水性のある地層」の上に建設することに変わりはない。

 そして、変更前の実施設計は何だったのか、という疑問だけが残る。土壌改良に使うセメント固化剤の量は「言えない」(一組)という。一組によると、八丈島の処分場の総事業費27億円の財源内訳は、補助割含が大島処分場と同じであれば、国庫補助7億6300万円、都補助1億7300万円、地方債(借金)16億6100万円、町村負担金1億300万円になる。8町村の借金となる地方債は、15年償還で、そのうちの約半分は都の交付金が充てられる。ただし、交付金はそれぞれの年の財政事情に左右される。

 7億円は、他の町村にとっても重い負担だ。処分場建設は8町村の広域事業。25日の臨時議会で議題にあげる前に、各町村議会に諮るべきではなかったのか。八丈町議会も、これほど大きな間題を不透明なままの議論で終わらせてはいけない。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カテゴリ
最新記事
最新コメント
リンク
八丈島の緑と水を守って下さい
八丈島の緑と水を守って下さい3
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。